ハイブッシュ ブルーベリー   ディクシー

   エリコイド菌根菌 純粋培養液施与
        素晴らしい生育。  11月7日 写真撮影・。
弱ったブルーベリー株に
 エリコイド菌根菌 純粋培養液を施与。
2016年10月施与

 一年後の夏 2017年10月の状態。

 ペレポスト オーロラ1号にエリコイド培養液灌水。
 オーロラ1号のリグニン、セルロースを分解して、ブドウ糖を作り、
 ブルーベリーの菌根に供給して・・・毎日の長雨による
 光合成不足を補完して、素晴らしい新枝を伸ばした。

 ブルーベリーの自生地の生態系再現に成功した。
 地球温暖化による高温下での光合成不足を補完する
 栽培法である。
 翌年も安定した生育と収穫を保証する栽培法である。

   
新発見のエネルギーをブルーベリーに供給する
エリコイド菌根菌の子嚢菌の単離培養菌。

葉を具備して光合成を行うツツジ科植物は「部分的菌従属植物」に進化した植物である。
これまでのエリコイド菌根菌の研究は、「部分的菌従属植物」の一部分を考察してきた。
つまり、リンの調達、有機物からの窒素調達が、重金属の障害防止などが、共生する主たる目的とされてきた。
しかし、個の知見では、ツツジ科植物の「菌従属植物」である「ギンリョウソウ」のエネルギー調達を説明できない。
これまでのエリコイド菌根菌の中で、エネルギー産生して、菌糸が根にエネルギーを供給できる菌の発見が無かった。
ギンリョウソウの自生するエリアで、何処にエネルギー源の炭素があるかといえば、
地表に堆積した「枯れ落ち葉」「植物死骸」のリグニン、セルロースである。
これを分解できる菌でなければ、エネルギーは産生できない。
ツツジ科植物の菌根菌であるエリコイド菌根菌を作る菌は、担子菌門と子嚢菌門の菌である。
この菌種の中に、枯れ落ち葉、植物死骸のリグニン、セルロース分解菌が存在する。
又は、この菌と共生する・・・菌従属菌が存在する・・・・

ツツジ科植物がエリコイド菌根菌と共生する目的は何か・・・
現在も営々として菌根を具備し続けるには・・・重要な意味、理由があるということである。
これまでの知見の方向が、劣悪な土壌に自生するという観察から、主に土壌の分野から考察されてきた。
ここに盲点が潜んでいるのではないか???
葉を持たない、光合成を放棄したギンリョウソウの存在は・・・・
「エネルギー」調達、エネルギーの安全保障、エネルギー不足の補完に共生の主たる目的があるのではないか。

そういう仮説??の観点から、エリコイド菌根菌の中から、枯れ落ち葉、植物死骸のリグニン、セルロースを分解出来る菌を検索した。
ツツジ科植物の多くは藪、ブッシュの枝姿をするものが多く、この株元には必ず自身の枯れ葉が舞い落ち堆積する。
寒冷な自生地では、一年で分解することはない。
何年も前の枯れ葉が分厚く堆積する。
ここには、必ず、このリグニン、セルロースをエサにする担子菌の「木材腐朽菌」又は子嚢菌の「木材腐朽菌」が生息している。
ツツジ科植物の菌根は、地表近くに狭い範囲に張っているのは、この菌と共生しエネルギーの供給を受けている姿である。
菌糸からエネルギーを調達するためである。
これまで説明されてきた窒素の調達が主たる目的ではない。
なぜなら、窒素は稲妻が産生する空中窒素ガスから作る「尿素」があるからである。
屋久島の7000年の大王杉を育んだ・・屋久島の400日も雨降るといわれる毎日に降雨の尿素は、
巨木を育むだけの窒素になっている。
ワイルド ブルーベリーの自生地でも、天空には稲妻が走り、オーロラが彩る。
僅かかではあるが「尿素」を合成し雨水に含有する。
未分解の有機物内の窒素調達の目的で・・・エリコイド菌根菌と共生するという説明では、
葉を持たないギンリョウソウを説明出来ない。
共生の目的が「エネルギー調達」とすると・・・無造作に説明できる。
なぜなら、ツツジ科植物は森林の光争奪戦「負け組」植物だからである。
喬木の木漏れ日を拾うか、他の強い植物が生きられない様な劣悪エリアで生る植物である。
そういう場所しかツツジか植物には残されていない・・・。
そこで生きるには、自力で同じ場所で生き続けるには・・・・リスクが大きすぎる。
子孫を残し継続させる種子を多く生産することはできない。
充分な光合成が出来ない!
ブルーベリーなどでは、毎年同じように果実を実らせることが出来ない!
「隔年結果」で・・・子孫を繋いできた。
これでも安心できない。
枝は「老化」するから、毎年新しい枝を伸ばしてリスク回避しなければならない。
更に、劣悪な土壌では「根毛」では持たない。
こういう劣悪な生態系で、最も大きなリスクは「光合成」不足に陥ることである。
澱粉が少ない!
死活問題である。
ツツジ科植物の多くは多年草植物。
翌年生きるための枝に充分なエネルギーを蓄積できないことになる!
このエネルギー確保のため、ブッシュの枝を作り、自身の枯れ葉が・・・
他所の場所に飛散しないようにして・・・生きている。


こういう宇井 清太の考察から・・・・
エリコイド菌根菌の中から、エネルギーに関与する菌を発見し、純粋培養に成功した。


    ブルーベリー業界には「エリコイド菌根菌養液」として、2018年から発売。
       現在、培養に全力を注いでいる



     ブルーベリー 自生地の生態系・・・エネルギー調達システムを、
     圃場に再現することが・・・・可能になった!



  ツツジ科植物に共生するエリコイド菌根菌の純粋培養に成功した。
  エリコイド菌根菌は担子菌門、子嚢菌門の多様な菌がツツジか植物の菌根培養で見られるが、
  その菌の中でツツジ科植物の生育に深く関わる菌を、実際の圃場で検証した先行知見は乏しい現状である。
  
  ツツジ科植物は、菌根植物として、ラン科植物と共にその代表的な植物である。
  菌根菌共生の究極ともいえる葉を持たない、光合成を放棄した進化の究極ともみられる・・・・
  「菌従属植物」が存在する。
  このことは、生活に必要なエネルギーの全てを、菌糸から調達していることを意味している。
  この炭素をツツジか植物はどのようにして調達しているのか。
  
  。

    


   
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kouza 6apa














































































































































































ツツジ科菌根菌 エリコイド菌根菌 単離培養成功!

     
エリコイド菌根菌培養液による シャクナゲ、ブルーベリーの生育
    

        ツツジ科植物の菌根菌の先行知見と新発見菌根菌 木材腐朽菌